目次 - SDL 3.0 API(機能別) - エラー処理

エラー処理

概要

SDLの簡単なエラーメッセージルーチンである.

ほとんどのアプリケーションはこれらのAPIの内の1つの関数しか使わない. SDL関数が失敗したとき, SDL_GetError()で問題を表す人間が読むことができる文字列を得ることができる.

この文字列はスレッドごとに管理されている. また, アプリケーションがエラーを設定することもできる. これは別のアプリケーションでも使用できるようにしたSDL上のライブラリを作成する場合によく使用される. 文字列はSDL_SetError()で設定できる.

一般的には, 成功のとき真, 失敗のとき偽を戻す関数を作成したとき, 失敗したときにこれを用いてエラーを設定する:

if (something_went_wrong) {
   return SDL_SetError("The thing broke in this specific way: %d", errcode);
}

失敗して既にSDL_SetError()が呼ばれていることがわかっている場合は, 単に偽を戻すだけとすることもよく行われる. このようにするとエラーが伝搬する.

関数

  1. SDL_ClearError - エラーメッセージを消去する
  2. SDL_GetError - 現在のスレッドで最後に発生したエラーのメッセージを得る
  3. SDL_OutOfMemory - メモリの確保に失敗したことを表すエラーを設定する
  4. SDL_SetError - 現在のスレッドのSDLエラーメッセージを設定する
  5. SDL_SetErrorV - 現在のスレッドのSDLエラーメッセージを設定する

マクロ

  1. SDL_InvalidParamError - 不正な操作をしたとき一般的なエラーを報告するためのマクロ
  2. SDL_Unsupported - 対応外の操作をしたとき一般的なエラーを報告するためのマクロ

SDL Wikiへのリンク

SDL3/CategoryError - SDL Wiki